先日、クモが巣をつくっているところを
見かけました。
想像していたよりもずっと素早く
そして雑に糸を張っていく様子が
見ていて面白いなと思いました。
時計まわりに回っていたかと思うと
急に向きを変えて反対まわりに進み
少しするとまたとつぜん向きを変えて
進みます。
網の目がズレたりとんだりすることを
まったく気にかけていないようでした。
観察をはじめて10分ほどで
巣は完成しましたが
最終的に出来上がったものは
やはりクモの巣らしい
バランスのとれたかたちでした。
クモの巣にかぎらず
自然界の造形は
完成された規則性や緻密さと一緒に
不完全さや粗のようなものを
あわせ持っていると感じます。
そして僕の場合はどちらかと言うと
自然の中にある完璧さや確かさよりも
不完全さや意外性のほうに惹かれます。
2012年9月3日