独学で制作活動をはじめて、今年で11年になります。
現在、絵や写真、文章などの方法で作品を制作していますが、
その表現のもととなる題材の多くは身近な自然の中で
過ごす時間の中から生まれています。
春夏秋冬、一年を通して、時間があればスケッチブックやカメラを抱えて、
近くの森や浜辺にでかけます。
もともと、動植物の名前を覚えることにはそれほど興味がありません。
それよりも、自然の中にある、色彩やかたち、
草花の変化していく様子や、その花の匂いを、
実際に自分の目で見て、手で触れて知りたいと思います。
ひとりで見たことのないものを探してうろうろする日々には、
世界の山々の登頂を目指す登山家のような
スケールの大きなかっこよさや、
ピクニックのようなにぎやかな楽しさはありませんが、
地味で退屈とも思える「あたりまえさ」の中に、僕にとっての
なにか特別な価値があるように感じています。
このブログでは、出来上がった作品そのものと言うよりも、
日々の制作の過程や断片、
失敗も含めた日々の試みのことを中心に、
更新していきたいと思っています。
2011年12月4日